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Harob 泥染 
“植物を羽織る 土を嗅ぐ”


美しき神秘の島、奄美大島の黄昏を、奄美在住の染色家、 夏八木ことさんが「泥染」で描く作品。 
やわらかい西陽と山の影、空がピンクとグレーに染まる瞬間をグラデショーンで描く、島のゆるやかな時間に包まれる。 
奄美の自然の恵みだけで染められる、豊かな大地の匂いを嗅ぐような作品”Harob 泥染” 

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泥染めの最初の工程 
山から切り出したテーチ木(車輪梅:シャリンバイ)のチップを煮出して発酵させた染料で少しずつ、繰り返し染める。

それは色を定着させるための作業。 
上部分が真っ白なデザインHarob「檳」bin。
染料が付かないよう白部分にビニールをかけゴムで固く縛り

白部分を守りながら片手で慎重に、丁寧に作業を進める。

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次の工程は泥田で染める 
軽トラックを走らせ、のどかなさとうきび畑の小道を抜けた先にある泥田へ。 
泥田に共存している鳥や虫の声がこだまする中、太ももまであるゴム長靴を履いて泥に入り

何度も泥を揉み込み、絞る。 
テーチ木に含まれるタンニン酸と泥の中に含まれる鉄分が化合することによって生地が染まっていく。 
Harob「檳」bin はここでも片手の作業。泥田の中で足のバ ランスを保つのも大変な環境の中、

白部分を守りながら、黒く染める下部分のみ泥に浸かるよう慎重に作業を進める。

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川で泥の粒子をすすぐ 
泥田からほど近い濃い緑に覆われた小さな川でのすすぎ作業。 
変わらず白部分を守りながら、川の流れに沿って生地をゆらゆらと泳がせるように丁寧に泥を洗い流す。

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工房の前で作品を干す夏八木ことさん。

染上がりを見つめる視線は厳しくも優しくて、この1 着を大切に思い 
愛情をもって創っていることを感じる時。 
思い描く色に染まるまですべての工程を幾度も繰り返し、Harob泥染が仕上がる。

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